2016年3月21日月曜日

基地と観光と安全安心は両立しないなら

先日、アメリカで62億円の賠償額の判決が出た。テレビのスポーツキャスターへの盗聴動画事件での裁判判決だ。
ホテルのドアののぞき窓から盗聴してネットに動画が流失し、盗聴犯人とホテル側の管理過失に対して双方に賠償責任を認めた。
米兵による女性観光客への暴行事件、ホテル側の責任はないのだろうか?
今は、ほとんどのホテルが自動ロックシステムで、ちょっとしたミスで部屋から締め出されることは、よくある事例だ。
今回の事件の第一現場はホテルの廊下である。
ホテル側の管理区域ではないだろうか?
宿、ホテルの一番大事な要件は安全安心である。
廊下で酔いつぶれた女性が薄暗い路地と同じように連れさられる。ある意味、路地よりも危険な条件だ。
特に観光客相手のホテルなら、油断もあり酔いつぶれもする。ホテル施設内ならではとも言える。これが道端なら違うだろう。
観光客の女性が襲われ、観光にも影響がでるという問題以前にホテル施設内の安全は問題がないか。
米兵による犯罪は許せないものだ。それ以上に犯罪そのものが問題である。
今の沖縄の状況では、どうしても犯罪よりも問題が政治色に、色濃くなっていくのも仕方ない。その陰に隠れて観光問題を持ち出すならホテル側の安全意識、宿泊客の安全をどのように担保するのか考える必要はないだろうか。
米兵に限ったことではない。
ハッキリ言って、どこのビジネスホテルだ公表した方がいい。それぐらいしないとホテルで安全安心を求めることが神話になる。深夜、明け方だろうとフロントには人がいるはずだ。ホテルの廊下は以外と人気のない空間ということなどわかっているはずだ。
廊下を公共の場と割り切れば監視カメラの設置も可能であり、難しければ防犯ブザーや締め出し防止ブザーなり付けたらどうだ。
基地問題とは別に、米兵の犯罪が多くて基地がなくなれば解決するという論理も大事だが、それまではどうするのかという思考もあってもいいのでないか?
繁華街や米兵がたむろする場所に監視カメラを見えるように設置する事も知恵もあってもいい。通り会、商店街、地域で考える事も必要だろう。町や市や県や国や米軍に対策を求めるだけではなく、自分たちでできる事もあるような気がする。
いずれにしろ、今すぐに基地は無くならないのは確かだ。犯罪が起こるのを待つのではなく、米軍の規律に依存だけではなく防犯対策をやらないといけない地域だという事を意識してはいけないのだろうか。基地反対と同時に基地の犯罪への自衛は考えてはいけないのだろうか。これは一番の反基地になりそうだがな。

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