2016年2月19日金曜日

「どこでもドア」状態

米軍返還地からの廃棄物や環境汚染物質が次々と報告され問題になっている。
沖縄市のサッカー場、北谷町上勢頭、浄水場、嘉手納基地周辺河川と基地及び基地跡地で発覚した。
米軍基地跡地の難しさが環境問題として、行政の対応の遅さと環境問題の認識の足りなさのを露呈した形だ。それが新たな基地跡地の壁となっている。



ドラえもんの「どこでもドア」のように沖縄の基地跡地から「どこでも汚染、どこでもダイオキシン」という状態だ。USJ、ディズニーと来て、ドラえもんではなく、「どこでもダイオキシン」ではシャレにならない沖縄の現実か。
基地跡地利用の性急さが米軍基地跡地の現況調査の手抜き実態が明らかになっている。
庭を土壌調査などをしたら「どこでもダイオキシン」なんて、だれでも嫌だろう。


復帰後、多くの米軍基地が返還され、基地汚染の実態調査などが蔑ろにされてきたのだろう。
これから計画され返還される米軍基地跡地の今後の進めた方にも影響する基地汚染の実態解明を誤魔化しウヤムヤにしてはいけない。


《 琉球新報 2月19日記事 》から
琉球新報の「庭球場からも廃棄物」北谷町上勢頭、米軍返還地
北谷町上勢頭の宅地地中からダイオキシン類が検出された問題に絡み、宅地から約100メートル離れたテニスコート周辺からも2012年度の町の調査で廃棄物が見つかっていたことが18日までに分かった。テニスコートの地盤沈下に伴う改修で発見され、町はことし4月から使用を再開する方針だが、土壌の詳しい成分調査はしていない。
 「あしびなぁ庭球場」はダイオキシン類が検出された宅地と同じく、1996年に米空軍嘉手納基地の一部が返還され、町が区画整理した区域にある。廃棄物が見つかったにもかかわらず成分調査をしなかったことについて、町土木課の松田淳主任技師は「行った調査は地盤沈下の原因を調べる目的だった。当時は有害物質という発想がなかった」と述べた。
 町と沖縄防衛局による1月31日の住民説明会ではテニスコート周辺の廃棄物について説明はなかった。
 コートは最大37センチ沈下し、町が12年10月~13年2月に地盤を調べ、ボーリング調査を実施した。掘削した3カ所のうち1カ所で深さ9~13・2メートルの地点から木片やコンクリート片、金属片が見つかった。
 調査後、町は沈下対策の土地改良の事業費を算出したが予算を確保できなかった。表面を人工芝から補修しやすいクレー(土)コートに変えて経過を観察するという。
 町の仲松明企画財政課長は「コートの件は防衛局には伝えている。今後実施される追加調査に含まれるべきだ」と述べた。

 99年にも別の場所で地権者が住宅を建設する際、廃棄物が見つかっている。町によると、米軍基地返還跡地から廃棄物などが見つかった場合の対応手順は特に定められていない。
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