17年度米国予算案のグアム移転費が1.6億ドル
米国防省の2017会計年度予算案の計上した在沖米海兵隊のグアム移転費は1億6470万ドル(185億円)となった。
米議会の予算凍結措置解除の16年度は前年比2.5倍の大幅増だったが17年度は前年比3割増しにとどまり、総事業費55億ドルに占める割合は3%にしかならない。
国防総省はグアム移転に伴う環境影響評価書の補足文書で工期を「12年以上」と大幅に延長、予算執行ペースでは計画通り進むのは困難とみられる。
日米両政府が13年に発表した嘉手納より南の基地の統合・返還計画は牧港補給地区のうち、海側の142ヘクタールについて「24年度またはその後」の海兵隊の国外移転後に返還するとしている。
笹川平和財団の報告書には、海軍省の計画として、在沖海兵隊のすべての部隊がグアムなどの国外に移転し終えるのが31年になると明記されている。
米国防総省当局者は「2プラス2で打ち立てたグアム移転を2020年代後半に開始すことには変わりない。移転完了時期については、今の時点で正確にはわからない。完了時期に関する2国間の合意もない。」
17年度の予算措置を見ても沖縄の負担軽減の柱であるグアム移転事業は不透明感が増しており、日米両政府の負担軽減が停滞している。
米軍海兵隊の普天間飛行場移設返還の工程がここまでくると分かりづらい。
移転先のグアムの作業も進んでいない。
仮に辺野古の埋め立て工事が進んでも普天間が変化されるのはいつのことやら、想像もできない、遠い先の話のような現実感がない。
それでも普天間飛行場が返還されても県民が普通に返還基地跡地を歩けるようになるまで、さらに10年はかかるだろう。
それは、いつのことになる。30年先か、それ以上かかるのか。
返還合意からの月日を合わせると50年以上もかかることになるのだろう。
普天間基地の危険性の除去など、本気で考えているとはいえるはずもない。
政治・外交の駆け引きの材料でしかない。
0 件のコメント:
コメントを投稿