代執行訴訟第4回口頭弁論の報道は、去年の集中協議を彷彿とさせる流れ、デジャブかな。
異例とも言われた裁判所の「根本案」と「暫定案」の和解2案。
その「根本案」は依然、非公開のままだ。
2つのの選択肢を見せた形だが、実際は「暫定案」しか選択肢のない誘導的な「根本案」なのかも知れないな。
今回の弁論で翁長知事は日本政府との全面対決から「暫定案」和解への協議に応じる意向が示された。
宜野湾市選の敗北が影を引いているのだろうか。今後、選挙での見通しは楽観視できる状況ではなくなり、県議選、参院選での敗北も考慮した懐の深い対応をせざるを得なくなったとも取れる。
司法、裁判闘争に入った時点で政府と全面対決覚悟の辺野古訴訟のはずだが、ここへ来て、裁判所の絶妙な和解2案提示に乗らざるを得ないか
政府としても前例のある時間稼ぎ「集中協議」の成功体験から、タイミングを見計らって、「暫定案」への先送りに乗ってくるだろう。
代執行訴訟の結審は4月3日だ。まだ、時間がある。国はあわてず有利な段階での和解に持ち込むことも想定されるな。
通常国会の日程もさほど問題もなく順調に進めば、来年度予算も年度内成立となる。
その後、県と和解し、参院選への障害にもなる埋め立て工事を中止にして万全な態勢で参院選を戦える可能性を選んでも不思議はない。
参院選後に改めて、辺野古埋め立て工事を進めればいい。
弁護団も和解案には否定的ではない。
訴訟の敗北と決裂は覚悟の戦略も選挙で負け続ければ正当性が揺らぎかねない。
ここで知事の和解案受け入れは、局面の変化を感じさせるものになるのだろうか。
「オール沖縄」という幻想を追いかけて、ドップリと浸りたいのはリベラル勢力の政治家だけだろうな。
現状は翁長知事頼みの選挙しか考えていないのが実情だ。
辺野古の海より先に首里城の外堀と内堀を埋められた実態の沖縄革新に影響力は残っているのだろうか。
宜野湾市長選の敗北1つで、日本本土の民意も逆転した経緯からも和解案がテーブルに乗るだけで、また、辺野古容認の世論は傾く、4月以降の政治と世論は収拾へ向かうのだろうか。
県議会も今日から開会し、議会の様子を見ながら、稲嶺名護市長の弁論を終えて3月中には方向が見えてくるだろう。
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