2015年9月4日金曜日

集合欲求のつよさがシステム破綻への導く

マイナンバー制度について、かなりの批判、反対が多い。



基本的に私は賛成である。
問題点は根深い官僚文化にある。すべては運用と運用権者に問題がある。

 マイナンバー制度の一番の効果、期待は徴税の公平性にある。

 年金情報の一元化は主たる目的ではない。運用のリンクで一運用形態でしかない。
 マイナンバーの運用リンクをどのようにするのかが大きな問題である。
 ここに日本官僚文化が抱える失敗の芽がある。
 すべてを単純化志向へ向かおうとする。精神性の幼さだ。一元化という形態美への飽くなき憧れに取り憑かれてしまう。神秘主義への傾倒が見られるのが官僚精神文化なのだろう。


大宝律令以来の形態美による統治文化、形の美しさが統治感覚を充足させ、心を満たし達成感を味わえるのだろう。
純文学の作家の多くが右翼に美を求めるように削ぎ落とされたシンプルな美へ衝動が運用のすべてのシステムへのリンク欲求になり、一元化こそが究極の到達すべき美であり、思想であり宗教であり社会活動をする生物的目的になっている。
 行き着く先は死であり破綻への死の行軍は生きとし生けるものの定めを性としか言いようがない。
この運用の問題点は、制度や各システムの弾力的な現実対応能力が阻害されることにより一元化が進むことにある。
 目的を持った制度より、一元化そのものが目的になることが破綻である。
  
 制度導入の目的を明確にし運用のシンプル化こそ効果を上げられ理解を得られる。


人類愛の最たる制度である累進課税の弱体化に歯止めがかけ、基礎となる所得の完全把握こそ、最大の不平等を無くす。
所得の多い人ほど社会利益を得ている事実が如実に現れてくる。

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