2015年9月5日土曜日

オレンジの光

昔の話です


オレンジ色の光

闇の中をを緩やかな曲線を描いて移動してた
オレンジの光を放ちながら、スピードをあげ上へ左へ右へ下にと
高速で飛び回った


釣りの好きな人は多少の天気でも釣りに行く
夕方、お隣さんが魚を持ってきた
釣り日和でもないがボートで釣りに行ってきたのだろう
下処理をされた小魚4匹と刺身の差し入れだ
刺身と魚料理でビールでも飲もうと
向かいのペンションの若い管理人カップルを誘った

南の魚は白身の淡白な魚が多い
薄いピンク色かかった白身の刺身はミーバイ(ハタ)」だろう
小魚は塩焼きと煮付けにすることにした

刺身を食べながら若い管理人が数日前の釣りの話を始めた
釣りに行ったことは知っていた
釣りに行く前に一緒に行ったdannaHが家に遊びに来ていた
潮に合わせて暗くなってから若い管理人と釣りに行くのだと言っていた

若い管理人はdannaHについて島の西のハズレのポイント近くに車を止めた
dannaHが先に釣竿だけを持って車を降りた
それを見た若い管理人が釣りに行くのにアイスボックスも持たずに行くのかと
dannaHに勝負ありのごとく問いかけた

dannaHは俺はいいとスタスタと歩き始めた

若い管理人は始めてのポイントであるためアイスボックスを抱え
空いた指で竿を持って遅れないようについていった
途中で若い管理人は気づいた
海岸までの坂道を降りて岸沿いを1キロ近く砂浜を歩き岩を登り降り
悲惨な目にあった

dannaHの後姿を見ながら、ホッとため息をついて腰を下ろした
蛍が飛んだ
足元の崖下を見ると、打ち寄せる波が岩に砕け
夜光虫が光ってた

不思議な雰囲気を味わいながら
めったに人の来ないポイントに着いて
短時間でタマン(ハマフエフキダイ)を2枚釣りあげた
dannaHが帰ろうと言った

その時、若い管理人は

海の向こうの闇の中にオレンジの光を見た
高速で物理的には考えられない動きの不思議なものを見てしまった

若い管理人いわく、UFOだ
光る移動物体あれは確実に地球上の飛行物体では考えられないと若い管理人は言った
5月30日午後9時26分です
島の人に話すけど誰もリアクションがなく、悔しい
どう思います
これから毎日UFOを探しに行きます
熱く語った

釣った魚はアイスボックスに入れ
若い管理人がトボトボと車までの道のりを持って帰ることとなった


エリア51もイチローに取って代わり、コント55も松井になった今、ユフォーか
季節外れの感じがするが
昨日、奄美でサンゴの産卵が始まったそうだ
この島でもそろそろサンゴの産卵がはじまる
梅雨開けにはスクの大群もやってくる

季節に合わせて活動する生命の神秘が私にはロマンチックに思える 


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