昔の話である
巣立ったばかりであろうカラスの若鶏
カァーと泣いたり
口を開けたが声がでなかったり
不安で仕方ない
甘えたいがそれが許されない
巣立ちの始まりは短い親子関係の始まりでもある
この期間が終われば集団生活に入る
巣を出るのにためらいがあったが
後悔するにも今の問題を解決しなければならない
最初の羽ばたき、というより飛び降りを決断するのに何分かかったか
この枝から次は何処に飛び渡れば良いのか
ナゼ、飛び立たないといけないのか
こんな試練はイヤという顔をしている
しばらくして7・8m先の電線に飛び降りるように舞い上がっていった
ぎこちないフライトだ
先日、夕暮れ時の屋根の上にカラスが止まってた
たそがれカラスと思って写真に撮った
違った
脚がすくんで動けない幼いカラスだった
見かねて親鳥がエサを持ってきた
カァーカァーと大きな口を開けエサを待つ子カラスの周りに
別の三匹の子カラスが集まってきた
同い年の兄弟カラスだ
この子だけその場から動かない
不器用な子ほどカワイイのか
親はその子のいる屋根の上にしかエサを持ってこない
また、兄弟が集まる
カラスは頭がいい
記憶の連続性がある
よく遊び、話をしイタズラをする
文化を持っている
ヘタをすると宗教観も持ち合わせてるかもしれない
カラスは日本人にとって特別な生き物でもある
神話の世界でもその位置を確保している
現代のカラスについていろんな問題や考え方がある
いえることは表情豊かな生き物であることは間違いない
カラス豆知識は検索すれば、いくらでも探せる
好き嫌いや駆除のあり方など賛否いろんな意見や考え方があり仕方のないことです
カラスも例外なく他の鳥と同じように無事冬を越し
生き残る確率は低いと言われてます
それでも現実にカラズ害はあります
バランスを超えたカラスの数は目を被うものがあります
誰も手を汚したくはない
食べ物を生ゴミというゴミにしてしまったのが最大の原因なのだが
感情を殺され無表情の輸入牛の肉を日々食べて
増えすぎた表情豊かなカラスを駆除する
彼等はデリケートで繊細だ
触れるだけで気絶しショック死さえもする
表情豊かなカラスの命を奪うことより
無表情な牛を育てることの方が罪は重い
飽食日本の象徴・カラス
地球の裏側でアフリカの飢えた子供がいる
矛盾と無力さを感じながら
一人一人ができることは協力するしかない
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