10年前を思い出している
バージ船、この船はのろい
ゆっくりと進む
ある日、午前中に港に入港してきた
朝の暗い時間、那覇を出て5,6時間掛けてやって来た
その日は天気がいい日だった
太陽が傾き夕日に染まる頃、岬を回るため車を走らせていた
その船がちょうど港を出たところであった
操舵室の中で船員は夕日とオレンジ色に染まる島々を見ながら
5,6時間かかる家路思うのだろう
晩飯を食べ終わってやっと暗くなった頃
彼らはケラマ海峡を抜けるのだろう
人の精神にとって距離を移動する早さの適正スピードはあるのだろうか
移動に使う乗り物は早い、私はほとんど寝ているのだが
歩いて移動をするには寝るわけにはいかない
帰るにも同じ時間を掛けるのだから
昔の人には移動する時間はいろんなことを考えることのできる
貴重な時間だったのかもしれない
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